- 楽天市場での楽天カードと楽天キャッシュの基本的な違い、ポイント還元の仕組み
- 楽天キャッシュが楽天カードよりお得になる具体的な方法
- 楽天カード払いが最もお得になる条件と、状況に応じた最適な支払い方法の選び方

楽天市場でよく買い物するけど、支払い方法は何が一番お得なの?

楽天カードと楽天キャッシュ、どっちを使えばもっとポイントが貯まるんだろう?
このような疑問をお持ちではありませんか?
楽天経済圏のサービスは多岐にわたり、ポイントアップの仕組みも複雑で、正直よくわからない…という方も多いのではないでしょうか。
特に楽天市場での支払い方法は、ポイント還元率に大きく影響するため、賢く選択したいところです。
今回は、楽天市場でのお支払いにおける永遠のテーマともいえる「楽天カードと楽天キャッシュ、どっちがお得なのか?」問題に終止符を打つべく、それぞれのメリット・デメリット、ポイント還元の仕組み、そして具体的なお得な使い方を徹底的に比較・解説していきます!
この記事を読めば、あなたが楽天市場でどちらの支払い方法を選ぶべきか、そしてどうすれば最大限にポイントを獲得できるかが明確になります。年間で数千、数万ポイントの差がつくこともありますので、ぜひ最後までじっくり読んで、今日からお得な楽天ライフをスタートさせましょう!
【結論を先に言うと…】
多くの場合はクレジットカードからチャージした楽天キャッシュでの支払いが最もお得になる可能性が高いと言えます!
ただし、状況やキャンペーンによっては楽天カード払いにメリットがある場合も。その理由と具体的な使い分けを詳しく見ていきましょう。
まずはおさらい!楽天カードと楽天キャッシュの基本
比較を始める前に、まずは楽天カードと楽天キャッシュがそれぞれどのようなサービスなのか、基本情報を確認しておきましょう。
楽天カードとは?
もはや説明不要かもしれませんが、楽天カードは楽天グループが発行するクレジットカードです。
楽天カードを持っているだけで楽天市場でのお買い物が常時お得になる、楽天ユーザー必須のカードと言えるでしょう。
- 年会費: 永年無料(ゴールドカードやプレミアムカードは有料)
- 基本ポイント還元率: 100円利用につき1ポイント(1%還元)
- 楽天市場での特典: SPU(スーパーポイントアッププログラム)により、楽天市場での利用でポイント還元率がアップ(通常ポイント+1倍、特典ポイント+1倍などカード種類により異なる)
- 国際ブランド: Visa, Mastercard, JCB, American Expressから選択可能
- その他: 楽天ポイントカード機能、楽天Edy機能の付帯が可能(カードによる)
楽天キャッシュとは?
楽天キャッシュは、楽天の各種サービスや提携サービスで利用できるオンライン上の電子マネーです。
- チャージ方法:
- クレジットカード
- 楽天銀行口座
- 楽天ポイント
- 楽天ラクマ売上金
- セブン銀行ATM、ローソン銀行ATM (現金チャージ)
- 楽天ギフトカード
- 楽天Edyからの変換
など
- 利用先:
- 楽天市場
- 楽天ペイアプリを通じて店舗でのお買い物
- 楽天トラベル、楽天ブックスなどの楽天サービス
- 楽天証券でのポイント投資 (楽天ポイントを楽天キャッシュに交換して利用)
- ポイント還元:
- 支払い時のポイント: 楽天キャッシュでの支払いで200円につき1ポイント(0.5%還元)
- 楽天ペイ支払い時のポイント: 楽天キャッシュを用いた楽天ペイ支払いの場合、上記に加えて100円につき1ポイント(1%還元)
- 有効期限: 最後にチャージまたは利用してから10年間(実質無期限に近い)
楽天キャッシュは、事前にチャージして利用するプリペイド型の電子マネーと考えると分かりやすいでしょう。
楽天カード vs 楽天キャッシュ ポイント還元率の基本比較
楽天市場でのお買い物において、楽天カード払いと楽天キャッシュ払い、それぞれの基本的なポイント還元率を比較します。
ここでは、SPU(スーパーポイントアッププログラム)の基本部分も考慮に入れます。
※SPU…楽天の各種サービスを使うことで、楽天市場でのポイント還元率がアップしていくプログラム
楽天カード払いの場合のポイント還元率
楽天市場で楽天カードを使って支払う場合の基本的なポイントの内訳は以下の通りです。(SPUは変動するため、ここでは基本的なものを記載します)
- 楽天市場通常購入分: +1倍 (100円につき1ポイント)
- 楽天カード通常付与分: +1倍 (100円につき1ポイント)
- 楽天カード特典分: +1倍 (100円につき1ポイント) ※月間獲得上限あり
つまり、楽天カードで支払うだけで、合計3倍 (3%) のポイント還元が基本となります。 (例:楽天会員1倍 + 楽天カード利用2倍 = 3倍)
※楽天ゴールドカードや楽天プレミアムカードの場合は、さらにSPU特典が上乗せされる場合があります。
楽天キャッシュ払いの場合のポイント還元率
次に、楽天市場で楽天キャッシュを使って支払う場合の基本的なポイントの内訳です。
- 楽天市場通常購入分: +1倍 (100円につき1ポイント)
- 楽天キャッシュ利用によるSPU: +0.5倍 (100円につき0.5ポイント)
ここだけ見ると、楽天キャッシュ払いは「1.5倍」と、楽天カード払いの「3倍」に比べて低いように見えますよね?
ここに大きな「お得のカラクリ」が隠されています。それが楽天キャッシュへのチャージによるポイント獲得です。
楽天キャッシュが「お得」と言われる最大の理由:チャージ時のポイント!
前述の通り、楽天キャッシュ払いのSPUは+0.5倍ですが、クレジットカードなどから楽天キャッシュへチャージする際に、ポイントを獲得することが可能です。

【図解1:楽天市場での基本ポイント還元フロー比較】
上記図解のように、楽天キャッシュ払いの場合は「チャージ時」と「支払い時」の2段階でポイントが発生する可能性があります。
この「クレジットカードからのチャージによるX%還元」は、楽天カードで直接支払う場合には得られない明確な上乗せポイントであるため、この還元分、楽天キャッシュ払いが有利になる「土台」があると言えます。
この基本比較では楽天カード払いが有利ですが、楽天キャッシュが真価を発揮するのは、次にご紹介するような特定のシナリオや活用術と組み合わせた場合です。
それでも楽天キャッシュが有利になるシナリオと活用術
前項で基本のSPUでは楽天カード払いが有利と説明しましたが、それでも「楽天キャッシュの方がお得」と言われるのはなぜでしょうか。
その具体的なシナリオと活用術を深掘りします。
【重要】「楽天ギフトカード」の購入ルートを活用したポイントアップ!
ここが楽天キャッシュを最大限お得に使うための最重要ポイントです。
楽天キャッシュは「楽天ギフトカード」を購入しましょう
そして楽天ギフトカードを購入する方法を工夫しましょう
楽天ギフトカードを特定のルートで購入することで、追加のポイント還元を得ることができます。
このルートの詳細解説は別記事で紹介していますので、こちらをご参照ください。
ここでは、代表例として還元が最も高いルートを紹介をします。

【図解2:楽天ギフトカード活用時のポイント獲得フロー例】
三井住友カードゴールドNL(還元率0.5%+ボーナス分実質1.0%)で、WAON経由で楽天ギフトカードを購入し、楽天キャッシュにチャージした場合:
- ギフトカード購入時: +実質3.0%
- 楽天市場で楽天キャッシュ支払い時:
- 楽天会員SPU: +1倍
- 楽天キャッシュ利用SPU: +0.5倍
- 支払い時合計: +1.5倍
- 実質合計: 実質3.0% + 1.5% = 4.5%
この場合、楽天カード払いの基本3%を上回ることとなります。
楽天キャッシュのメリット
楽天キャッシュには、ポイント還元以外にも以下のようなメリットがあります。
- 使いすぎ防止: 事前にチャージした金額までしか利用できないため、クレジットカードのように使いすぎてしまう心配がありません。計画的な支出管理に役立ちます。
- ポイントの有効活用: 使いづらい期間限定ポイントと併せて決済に使用できます。ただし、ポイントでの楽天キャッシュチャージは通常ポイントのみ可能です。
- 送金機能: 楽天キャッシュは個人間での送金も可能です。割り勘などで便利に使えます。(楽天市場での支払いとは直接関係ありませんが、汎用性の一つです)
- 楽天ペイとの連携: 楽天ペイアプリを使えば、街のお店でも楽天キャッシュで支払いができ、その際にもポイントが貯まります。
- 修行したいカードで決済できる:個人的にはこれが一番メリットが大きいです。年間100万円利用でボーナスがもらえるクレジットカードを使って楽天市場でお得に決済ができます。
楽天キャッシュのデメリット
一方で、楽天キャッシュには以下のようなデメリットも考慮する必要があります。
- チャージの手間: クレジットカードのように自動で引き落とされるわけではないため、都度チャージする手間が発生します。
- チャージ上限: 楽天キャッシュにはチャージ上限額や保有上限額があります(例:1回あたりのチャージ上限、保有上限100万円など)。高額な商品を購入する際には注意が必要です。
- 獲得ポイントが散乱する:これは楽天キャッシュのデメリットというより、楽天キャッシュへお得にチャージした際のデメリットになります。獲得できるポイントが楽天ポイントだけでなく、JALマイル等の他ポイントへ分散されます。
楽天カード払いが有利になるケース・メリット
ここまで楽天キャッシュの可能性について触れてきましたが、もちろん楽天カード払いにメリットがあるケースも多く存在します。
手間をかけたくないなら楽天カード
とにかく手間がかからないのが楽天カード払いの最大のメリットです。
チャージ残高を気にしたり、チャージ操作をしたりする必要がなく、スムーズに決済できます。忙しい方や、シンプルな利用を好む方には最適です。
【注意】「5と0のつく日」は楽天カード払いがお得の可能性も
楽天市場の代表的なキャンペーンである「毎月5と0のつく日」は、エントリーの上で楽天カードを利用して支払うと、ポイントがさらに+1倍(2024年12月より変更、以前は+2倍)になります。

【図解3:「5と0のつく日」の楽天カード払いポイントアップイメージ】
このキャンペーンは「楽天カードでの支払い」が条件となっているため、楽天キャッシュ払いは対象外です。
そのため、「5と0のつく日」に関しては、楽天キャッシュへのチャージに2.5%以上の還元を出せなければ、楽天カードで支払う方がお得になります。
高額な買い物や分割払いを利用したい場合
楽天キャッシュはチャージ上限があるため、数十万円を超えるような高額な商品を購入する際は、素直に楽天カードを使った方が良いと思います。
分割払いやリボ払いを利用したい場合も楽天カードでの支払いが必要になりますが、ポイントの高還元を求めている方は分割やリボ払いの手数料の高額さを十分に分かっていると思いますので、これ以上は触れません。
楽天カード独自のキャンペーン
楽天カード会員限定で、高額ポイントバックや特定サービス利用での優待など、魅力的なキャンペーンが開催されることがあります。
これらのキャンペーンを利用する場合は、当然ながら楽天カードでの支払いが条件となりますので素直に楽天カードを使いましょう。
徹底比較!シミュレーションでお得度の違いを見てみよう
具体的な金額でシミュレーションしてみます。 ここでは、SPUの基本(楽天会員+1倍、楽天カード+2倍、楽天キャッシュ利用+0.5倍)と、クレジットカードからのチャージは前述した3.0%を前提とします。
「5と0のつく日」や楽天市場でのその他のキャンペーンは考慮していません。
- 楽天市場で月間50,000円の買い物をする
- SPU:
- 楽天会員: +1%
- 楽天カード通常ポイント: +1%
- 楽天カード特典ポイント: +1% (楽天カード払いの場合)
- 楽天キャッシュ利用: +0.5% (楽天キャッシュ払いの場合)
- クレジットカードから楽天キャッシュへのチャージ: 3.0%還元

【表:月5万円利用時の獲得ポイントシミュレーション比較】
この基本比較だと、楽天カード払いが1,500ポイント、楽天キャッシュ(クレジットチャージ)払いが2,250ポイントとなり、楽天キャッシュ払いが750ポイントお得という結果になりました。
このように、チャージ方法を工夫することで、楽天キャッシュ払いが有利になることが分かります。
SPU(スーパーポイントアッププログラム)と支払い方法の選び方
SPUを最大限に活用するためには、支払い方法の選択が重要です。各SPU項目がどの支払い方法で達成できるのかを理解しておく必要があります。
- 楽天カード関連のSPU:
- 「楽天カード通常分+1倍」「楽天カード特典分+1倍(またはそれ以上、カードランクによる)」は、基本的に楽天カードでの支払いが条件です。
- 楽天プレミアムカード、楽天ブラックカードの特典SPUも同様です。
- 楽天キャッシュ関連のSPU:
- 「楽天キャッシュでの楽天ペイ支払いで+0.5倍」などのSPUは、楽天キャッシュでの支払いが条件です。楽天市場での利用も、楽天キャッシュを支払い元に設定することで対象となる場合があります。
- SPUの「楽天キャッシュでの投信積立でポイント還元」など、直接の支払いとは異なるサービス利用で達成できるものもあります。

SPU攻略には以下の点を抑えましょう!
- 必須のSPUは確実に達成:
楽天モバイル、楽天ひかり、楽天銀行、楽天証券など、生活スタイルに合わせて無理なく達成できるSPUは押さえておきましょう。これらは支払い方法に直接左右されにくいものが多いです。
⇒達成しやすい:楽天モバイル、楽天銀行(楽天カードの引き落とし口座指定)
⇒達成しにくい:楽天ひかり、楽天証券、など - 支払い方法が鍵となるSPUの攻略:
「5と0のつく日」など、楽天カード払いが明確に有利な日は楽天カードを利用。
それ以外の日で、もし楽天ギフトカードをお得に購入できるルートがあるなら、楽天キャッシュを積極的に活用。楽天キャッシュ利用を条件とするキャンペーンがある場合は、そちらを優先。 - SPU上限を意識する:
各SPUには月間の獲得ポイント上限が設定されています。上限に近い場合は、他の支払い方法やキャンペーンに切り替える柔軟性も持ちましょう。
SPUの達成状況や、その月のキャンペーンによって最適な支払い方法は変わるため、常に情報をアップデートし、自分にとって最も有利な方法を選択する「ポイ活脳」を鍛えることが大切です。
その他の注意点
楽天カードと楽天キャッシュの使い分けに関して、疑問に挙げられそうな点を整理しました。

楽天モバイルユーザーですが、支払い方法で違いはありますか?

楽天モバイルの契約と楽天市場での買い物とは直接的な関係はありません。
ただし、楽天モバイル契約者はSPUで+4倍など大幅なポイントアップがあるので、楽天市場での買い物自体は支払い方法によらずとてもお得ですね!

楽天市場で楽天ペイ支払いは出来るんですか?

出来るお店もあります。
しかし、楽天ペイ支払いをすることによってプラスアルファのポイントを貰えるわけではないため、する必要がありません。

楽天キャッシュのチャージ上限や利用上限はありますか?

楽天キャッシュ関連の上限は以下のとおりです。
- 楽天カード/銀行口座等から: 50万円/回、50万円/月
- 楽天ギフトカードから: 100万円/月
チャージルート関連では、以下の上限は抑えておいた方が良いと思います!
- JAL PAY: 30万/月
- ファミペイ:30万/月
- 楽天Edy⇒楽天キャッシュ:10万/月
- auPAY:5万/月
まとめ:楽天カードと楽天キャッシュ、賢い使い分けで最強のポイ活を!
長くなりましたが、「楽天市場で楽天カードと楽天キャッシュ、どっちがお得か?」問題について徹底解説してきました。
改めて結論です。
- 基本のSPUだけなら「楽天カード払い」が有利な場合が多い。 (特に「5と0のつく日」)
- 「楽天ギフトカード」をお得に購入できるルート(キャンペーンなど)を開拓できれば、「楽天キャッシュ払い」が断然お得になる可能性が高い。
- 手間をかけたくないなら「楽天カード払い」がシンプルで楽。
- 使いすぎを防ぎたいなら「楽天キャッシュ払い」がおすすめ。
- SPUの達成条件やキャンペーン内容を都度確認し、柔軟に使い分けるましょう
一概に「絶対こっち!」とは言えませんが、少しでもお得を追求したいという方に対し、私は「楽天キャッシュ」をおすすめしたいです。
特に、楽天ギフトカードのキャンペーン情報はアンテナを高く張っておく価値があります。
今日からできること
- まずはご自身の楽天カードの種類とSPU達成状況を確認しましょう。
- 「5と0のつく日」をカレンダーに登録し、その日は楽天カード払いを意識しましょう。
- 楽天キャッシュのチャージ方法として、楽天カードを登録しておきましょう。
- コンビニなどで楽天ギフトカードのキャンペーンが行われていないか、定期的にチェックする習慣をつけましょう。(ポイ活系の情報サイトやSNSも参考になります)
楽天のサービスは日々進化し、キャンペーンも目まぐるしく変わります。常に最新情報をキャッチアップし、賢く使い分けることで、あなたの楽天ライフはもっとお得で豊かなものになるはずです。
この記事が、あなたのポイ活の一助となれば幸いです。

最後までお読みいただきありがとうございました!