- 楽天モバイルのリアルな使用感について
- 電波改善依頼の手順
- 依頼後の回答はどのようなことが書かれていた？
- 電波が悪い時の対策
楽天モバイルはコスパ最強です。
これは声を大にして言いたいことではありますが、すべてがおすすめ出来るわけでもありません。
料金は安いんだけど、繋がらないっていう噂も聞くし…
乗り換えたい気持ちはあるけど、ちゃんと使えるか不安…
このような悩みを抱えている方へ、実際に私が楽天モバイルを使用した感想と、市場の反応も含めてご紹介し、少しでも疑問や不安を解消するお手伝いができればと思い、本記事を書いています。
この記事を読めば、楽天モバイルの電波に関する実際のユーザーの生の声、電波の仕組みやエリア、そして気になる場所での具体的な体験談まで分かります。乗り換えを検討中の方も、すでに利用中の方も、ぜひ参考にしてください！
はじめに：楽天モバイルの契約状況と電波事情
10年前と比べ、携帯の料金は大幅に改善（安く）されてきており、私はこれまでいくつもの回線を乗り換えてきました。現在、メイン回線（楽天モバイル）に加え、サブ回線を2つ契約している状態です。
下に私のSIM契約の変遷を図示していますが、図中には詳細な記録が残っている2017年以降を載せています。2017年以前は、UQモバイルとワイモバイルを2年ごとに乗り換えをしていました。
（当時は月額料金から端末の割引分が引かれており、一括0円端末を購入すれば月額料金から端末割引が適用されて月額1000円を切るなんて契約も可能でした）
とにかく3大キャリアの料金が高かったため、料金を抑えたいと思い最初にワイモバイルに乗り換えたのがきっかけです。そこからメイン回線でahamo、Linemo、サブ回線でpovo（現在も契約中）と、大手キャリアが出した格安プランを経て、2024年6月から楽天モバイルを契約しています。
楽天モバイルを検討する多くの方が、その料金とデータ通信無制限に引かれて検討をすると思います。
一方で、通信状況に関しては、不評な書き込みも見られるため、不安に感じていることでしょう。
以下は、私が実際に1年間ほど使用した使用感を正直にレビューしています。実際に繋がりづらい状況もそこそこ発生しており、帰宅ピーク時などは特に厳しい時が多々あります。
- 〇 関東圏の自宅では問題なく快適な通信
- 〇 一定のエリア、時間帯を除いて屋外エリアは概ね快適な通信
- 〇 高層階や地下は繋がりづらいという意見が多いが、私の行動範囲では特に体感したことは無い
- 〇 私が時々利用している地下鉄では通信に不満はない
- ✕ ピーク時（特に夕方18：00付近）の人が多く集まる首都圏は絶望的に繋がらない
- ✕ 私が使用している私鉄に関して、運行中はほぼ繋がらない
- ✕ 私が使用している最寄り駅（関東圏）は駅付近でほぼ繋がらない
※上記で繋がらない状態でも電波は立っており、5Gも掴めているがとにかく通信が遅くパケ詰まりをしているイメージ
ネット上での楽天モバイル電波体験談：良い口コミ・悪い口コミ
私の使用感は上記に示した通りですが、あくまで私の使用エリアに限定した話である可能性もあります。ここでは、ネット上での楽天モバイルにおける体験談を調査した結果を下にまとめます。
屋外での電波状況：都市部 vs 郊外・地方での違いは？
屋外での電波状況については、利用する場所によって評価が分かれる傾向にあります。基地局の密度や周囲の利用者数といった要因に左右されると考えられます。
| 都市部・屋外 | 郊外・地方・山間部 |
| 都市部の屋外では、「問題なく使える」「大手キャリアと遜色ない」といった肯定的な意見が多く見られた。 特に楽天モバイルの基地局の近くでは、驚くほど高速な通信ができることもある。 ※楽天モバイルが自社回線の基地局整備を都市部中心に進めてきた結果か？ | 「繋がりにくい」「圏外になることがある」といった声が多くみられた。 ⇒逆に「地方だと人が少ない分、電波は割と快適な印象」という体験談もあり ※都市部では利用者が多く回線が混雑しやすいのに対し、地方では利用者数が少ないために電波を掴みやすい状況がある可能性あり |
屋内での電波状況：家、オフィス、商業施設…ここが正念場？
楽天モバイルの電波で最も課題として挙げられるのが、屋内での繋がりやすさです。特に商業施設や地下鉄・駅ではネガティブな意見が多い傾向にありました。
| 自宅・オフィス | 商業施設・地下街・駅 |
| 「自宅で電波がMAXにならないのを久々に見た(4本中2本が立っている状況)」や、「大きめの施設の中とかだと奥の方に行くと圏外になることがある」といった声が見られた。 ※特に鉄筋コンクリート造の建物内では、電波が届きにくい傾向がある | 「繋がらないことが多い」「圏外になる」といったネガティブな口コミが多く見られた。 地下鉄についても、「区間によっては繋がりにくく感じることもある」との声がありますが、一方で「以前は完全に圏外だった地下街のトイレで電波が4本立つようになった」という改善を実感する声もあった。 ※基地局を増設していることから、少しずつ状況は変わりつつあると思われる |
通話無料となるRakuten Linkの音質は？
楽天モバイルの大きな魅力の一つが、専用アプリ「Rakuten Link」を利用した国内通話無料です。これはしかし、その通話品質については様々な意見があります。
「通常の電話と比べると少し音質は劣るように感じる」「LINE通話のような感じ」といった声がある一方で、「普通に話す分には問題はないですし、しばらく使っていると慣れました」という書き込みも見られました。
それはそのはずで、Rakuten Linkはインターネット回線を利用して通話を行うアプリですので、データ通信の安定性によって通話品質が決まります。
通常の音声通話回線と同じ品質で通話をすること自体が難しいと思った方が良いかと思います。
時間制限なしの無料通話が出来るので、品質はある程度致し方なし！
楽天モバイルへの「電波改善・調査依頼」をやってみた！その結果は？
電波の環境において、ネガティブな意見も少なくない楽天モバイルですが、電波が悪い場合、楽天モバイルに「電波改善・調査依頼」を出すことができます。
このような意見を出しても、まともに取り扱ってくれるか分からないと思う方も多くいらっしゃると思います。私もそう思っていましたが、最寄り駅における通信状況があまりに悪いため、電波回線・調査依頼を行ってみました。
ここでは、電波改善・調査依頼の手順と問い合わせ内容、回答結果を紹介します。
電波改善・調査依頼の手順
電波改善・調査依頼の手順は、楽天モバイルアプリから行う事が出来ます。以下の手順に沿って、依頼を出すことが可能です。
楽天モバイルアプリにある「電波改善・調査依頼フォーム」から、電波状況が悪い場所や状況などを具体的に報告します。
（法人契約の場合は、「my 楽天モバイル Office」のお問い合わせフォームから依頼できます）
依頼を受けた楽天モバイルは、これらの内容をもとに基地局の電波出力調整や、場合によっては新たな基地局の設置などを検討してくれるそうです。
「電波改善・調査依頼」の問い合わせ内容（実例）
上記の手順に沿って、私が問合せた実際の文面を以下に紹介します。
※具体的な地名・駅名は伏せます
〇〇駅付近んで電波は立っているが、通信が出来ない状態が以前よりずっと続いています。
また、○○駅のみならず、○○線沿線の各駅でも多く発生しています。
改善していただきますようお願いいたします。
問合日は2025年5月16日で、自動応答メールが以下の通り返ってきます。
「電波改善・調査依頼」の回答がきた！その内容は？
問合せを行ってから6日後の2025年5月22日に楽天モバイルからの回答が来ました。回答の内容は以下の通りです。
平素より「楽天モバイル」をご利用いただき、誠にありがとうございます。
本メールは電波改善に関してお問い合わせをいただいたお客様にお送りしております。
この度は電波改善のご要望をいただき、誠にありがとうございます。ご連絡までお時間を頂戴しましたことお詫び申し上げます。
ご申告住所周辺の電波改善依頼を承りました。
ご申告を元に今後のエリア展開計画の参考にさせていただきます。
今後も改善に向けて全社一丸となり電波環境の改善に努めてまいります。
以上ともちまして本お問い合わせに関する回答とさせていただきます。
【実際のメール文】
正直言うと、1週間も経たずに返信が来ると思いませんでした。今後の改善に向けて計画の参考にするといった内容です。
理想を言えば、すぐに対応してほしい気持ちはありますが、基地局の増設はかなりの設備投資であり、建設等もあり、当然それなりの時間も必要になります。
顧客の意見を受け入れ、電波環境の改善計画に役立てるという姿勢を私は素直に応援したいと思えて、非常に良い取り組みと感じました。
顧客満足度を上げるために企業努力を惜しまない会社は応援したい！
すぐの改善に至らない！それならどう対応する？
先ほどにも記載した通り、自身のエリアにて電波環境はすぐに改善は難しいことがわかりました。
ただし、コスパや通話料無料のサービス自体は申し分なく、私は現状楽天モバイルを乗り換えるつもりはありません。その場合、ユーザー側で電波が悪い時の対応を考えるしかありません。
そこで、私が実際に行っている対応策と、その他の対応案を以下に紹介します。
対応策①：オフライン機能をフル活用する
通退勤時の電車にて、私が第一に行っている対応方法です。
YouTube Premium
Youtubeは今ほとんどの方が活用していると思います。Youtubeの有料サブスクプランである、Youtube Premiumはオフライン再生機能が付帯しており、通信可能な時に事前ダウンロードをすることで、圏外でも再生が可能です。
※無料でオフライン再生機能が付いていれば文句なしだったのですが、オフライン再生機能は有料プランのみになります。
楽天モバイルはデータ通信料が最大料金の中で無制限のため、通信が出来る時に高画質でダウンロードして準備をしておけばOKです。
オフライン再生だけでなく、広告が無くなり、バックグラウンド再生機能も使うことが出来るため、通勤時間にYoutubeを見る方にとってはうれしい機能が多いと思います。
個人プランだと月額1,280円、年額12,800円で、年間プランの方が少しだけ安いです。
ちなみに私は家族もYoutubeのヘビーユーザーのため、ファミリープラン2,280円/月を契約しています。
Amazon Kindle
購入した電子書籍を事前にダウンロードしておけば、オフライン状態でも読書が可能になります。
サブスク版のKindle Unlimitedは月額980円なので、読みたい本が多数ある場合はこちらの方がお得ですかね。
楽天KOBO
Amazon Kindleと同様に、購入した電子書籍を事前にダウンロードしておけば、オフライン状態でも読書することが可能です。
私は楽天ヘビーユーザーなので、書籍を購入する場合は、楽天KOBOを使う事が多いです。
また、電子書籍を購入する際に、モッピーを経由すればポイントの二重取りも可能です。（ポイ活勢の血が騒ぎます）
NBA Rakuten / 楽天TV パ・リーグ Special
NBA Rakutenと楽天TV パ・リーグ Specialは楽天モバイルを契約していれば無料で観ることが出来ます。
野球が好きで、NBAにも興味がある方は、実はかなりの破格です。
いずれも試合の見逃し配信をダウンロードしてオフライン再生が可能ですが、パ・リーグ Specialは直近の試合はダウンロードすることが出来ません。
私は野球が好きなので、楽天TV パ・リーグ Specialは重宝しているのですが、前日の試合内容をダウンロードしてオフライン再生が出来ればもっと利用価値は高くなると思っているのですが、少しだけ残念な点があります。
日本プロ野球のシーズンオフに合わせて、NBAも始まるためどちらも好きな方は一年間スポーツ観戦を楽しむことが出来ます。
ビデオオンデマンド（サブスクリプション）の活用
その他のオフライン再生としては、「Amazon Prime Video」、「Hulu」、「Netflix」、「Disny＋」など、様々なオンデマンドサービスがありますが、ほとんどのサービスにオフライン再生機能は付帯しています。
私はAmazonPrime会員なので、AmazonPrimeVideoのオフライン再生も活用しています。
たまに見たいドラマがあるときは、他のビデオオンデマンドを短い期間で契約することもあります！
対応策②：デュアルSIMの活用
デュアルSIMでサブ回線を契約することで、楽天モバイルの電波状況が悪い際に、どうしても通信が必要となったとき、サブ回線に一時的に切り替えて通信を行うことができるようになります。
[デュアルSIMとは？]
通信回線を1つではなく、複数回線契約して1つのスマートフォンに入れることが出来る機能のことを言います
一昔前はデュアルSIM端末も少なかったのですが、現在のスマートフォンは、デュアルSIMに対応している端末がほとんどです。
デメリットは、普段はあまり使用しない回線にコストが発生することです。
そこでおすすめしたいのは「povo2.0」です。実際に私も「povo2.0」のeSIMをサブ回線として活用しています。
povo2.0は基本使用料が0円であり、使用したい分をトッピングとして購入するプリペイド的な使い方が出来ます。
使用しなければ月額料金は0円のため、サブとして持つには非常に有効な回線です。
※ただし、180日間に1回トッピングを購入しなければ自動解約となる可能性あり
その他の対応案：他社へ乗り換える
一応対応案として紹介をします。
選択肢の一つとしてあるとは思いますが、私は先ほども述べたように私はこの選択はしません。
※過去の使用感ですが、当時のLinemoは通信環境が良かったと感じました。（あくまで私の使用エリアでのおはなし）
公共Wi-fiの活用は？
駅やカフェ、商業施設などは無料のWi-Fiスポットを利用可能な場所もありますので、これを活用するのも一つの手です。しかし、無料Wi-Fiスポットの中にはセキュリティが脆弱なものもあるため、個人情報やクレジットカード情報の入力は避けるなど、利用には十分注意が必要です。
まとめ：楽天モバイルの電波、それでも契約する価値はある？
ここまで楽天モバイルの電波に関する私の体験談やネットでの口コミ、対応策などを紹介してきました。良い点もあれば、まだまだ課題も残る楽天モバイルですが、どのような人におすすめかをまとめていきます。
楽天モバイルの正直レビューからみたメリットとデメリット
メリット:
- 何と言っても料金の安さと、データ容量を気にせず使えるデータ無制限プラン（Rakuten最強プラン）は大きな魅力。
- 楽天ポイントが貯まりやすく、楽天経済圏をよく利用する人にとっては非常に大きなメリット。
- 電波状況はサービス開始当初に比べて改善傾向にある。
- 屋外、特に都市部や基地局の近くでは、高速で安定した通信が可能な場合もある。
デメリット:
- 人が密集する首都圏や商業施設・駅、地下、など、繋がりにくいエリアも実在する。（全国的な整備が完了するまでの課題）
- 専用アプリ「Rakuten Link」の通話品質については、無料である代わりに、インターネット回線の通信環境に依存して品質が下がることがある。
こんなあなたに楽天モバイルはおすすめ！
上記のメリットとデメリットを踏まえた上で、楽天モバイルが特におすすめできるのは、以下のような方々です。
- 主に都市部の屋外でスマートフォンを利用する方: 基地局も多く、比較的安定した通信が期待できます。
- 自宅や職場に安定したWi-Fi環境があり、モバイル通信は補助的な使い方をする方: 外出時の利用がメインで、多少繋がりにくい場所があってもWi-Fiでカバーできるなら、料金の安さが際立ちます。
- 楽天経済圏をフル活用しており、楽天ポイントのメリットを最大限に享受したい方: SPUのポイントアップや料金のポイント払いは大きな魅力です。
- 多少電波が不安定でも対処が出来て、月額料金の安さを最優先したい方: オフライン再生機能やサブ回線で電波が多少不安定でも対処が出来るという方には、コストパフォーマンスは非常に高いと言えます 。
こんなあなたは要注意！楽天モバイル契約前に再検討を
一方で、以下のような方にとっては、楽天モバイルの契約は慎重に検討した方が良いかもしれません。
- 仕事での利用など、常に安定した通信環境が絶対条件の方: 通話が途切れたり、データ通信が不安定になったりすると業務に支障が出る場合は、リスクが高い可能性があります。
- 山間部や郊外の特定地域、古い鉄筋コンクリートの建物内など、一般的に電波が届きにくい場所での利用が多い方: 通信環境が悪く不便を感じる可能性が高いです。
- スマートフォンの複雑な設定や、自身でのトラブルシューティングが苦手な方: デュアルSIM等を理解できず、サブ回線の契約に抵抗がある方は、自己解決能力が求められる場面もあるため注意が必要です。
最終的なアドバイス：契約前に必ず自分の生活圏の電波状況を確認しよう！
楽天モバイルがあなたにとって「契約する価値がある」かどうかは、最終的にはご自身の利用スタイル、生活環境、そして何を重視するかによって大きく変わってきます。
最も重要なのは、契約前に、ご自身がよく利用する場所（自宅、職場、通勤・通学路など）の楽天モバイルの電波状況をできる限り詳しく確認することです。
- 楽天モバイル公式サイトの「サービスエリアマップ」で、4G LTEエリアや5Gエリア（Sub6、ミリ波）を確認しましょう。
- 「my エリア 通信シミュレーション」を利用すれば、よく使う場所を入力するだけで電波状況をシミュレーションできます 。
- 可能であれば、楽天モバイルを利用している知人や家族に、実際の電波の繋がり具合や使用感を聞いてみるのが最もリアルな情報収集方法です。
- もし不安が大きい場合は、短期間だけお試しで利用してみるのも一つの手です。楽天モバイルは契約期間の縛りがないため、キャンペーンなどを利用して実際に使ってみて判断するという方法もあります。
この記事が、あなたの賢いキャリア選びに役立てばこれ以上嬉しいことはありません。最後までお読みいただき、ありがとうございました！
楽天モバイル最強！
